医院コラム
虫歯を放置すると起こる問題
こんにちは☺︎とくだ歯科医院です。
コロナが5類移行となり、お久しぶりにご来院される方が増えています。
コロナ禍3年の間に歯医者を受診されていないことから、虫歯や歯周病が進行しているケースが多いようです。
虫歯を放置するとどんなことが起こるかご存じですか?
虫歯を放置してしまうと、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
①症状の悪化
虫歯を放置すると虫歯が進行し、症状が悪化します。
例えば虫歯が神経まで達し、強い痛みや不快感が生じることがあります。
特に冷たい飲み物や熱い食べ物を摂る際に痛みを感じることが多くなります。
虫歯が深く、歯の根の部分まで虫歯の菌に感染すると、激しい痛みや歯茎の腫れ、膿、悪臭などの症状を引き起こすことがあります。
さらに虫歯が進行し、歯を支える顎の骨が破壊されると、歯がグラグラしたり、抜けたりすることがあります。
このように、強い痛みを感じた時はすでに重症化している可能性が高いです。
②全身への影響
虫歯の放置は歯の問題だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性もあります。
虫歯や歯周病を放置していると、その細菌が血管の中に入り込んで全身にまわり「菌血症」という病気になることがあります。
特に、疲れや睡眠不足などによって免疫力が低下すると、この菌血症が動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞につながることにもなります。
また、虫歯で歯が欠ける(溶ける)と、噛む力や咀嚼機能が低下し、消化に影響を与える可能性もあります。
③治療が大変になる
虫歯が小さいうちに歯医者に行けば、治療が1回ですむこともあります。
しかし、虫歯を放置してから(虫歯が大きくなってから)歯医者に行くと、治療に何回も通う必要がでてきます。
また、虫歯があまりに進行している場合は、手が施せなくなり、抜歯になってしまう可能性もあります。
さらに、はじめは1本の虫歯だとしても、虫歯になったお口の中の環境は同じなので他の歯も虫歯になっている可能性もあります。
忙しい日常や経済的な困難、コロナウイルスに対する不安感などから、虫歯の治療が後回しになってしまうことは誰にとっても理解できる状況だと言えます。
しかし、虫歯を放置することで引き起こされる様々なリスクや悪影響を考えると、できるだけ早い段階で虫歯の治療に取り組むことが重要です。
虫歯の進行速度には個人差があり、短期間の放置で虫歯の末期まで進行する方もいれば、数年放置していも症状がそんなに進行しない方もいます。
しかし、虫歯は自然に治ることはありません。
放置してボロボロになっているお口の中を見られるのが恥ずかしい、放置していたことを怒られそうで怖いというように、どんどん歯医者から足が遠のいてしまうことにも繋がってしまいます。
まだ痛くないし、我慢できる程度の痛みだしとそのままにしておくと、ある日突然激痛に襲われるということもあります。
痛み止めも効かず、歯医者にかけこんで診てもらうも、時既に遅しということにもなりかねません。
少しでも違和感を感じたら歯医者へ行きましょう!