医院コラム
なぜ歯磨きをしないといけない?
こんにちは☺︎とくだ歯科医院です。
さて、今日は歯磨きについてのお話です。
なぜ人は歯磨きをしなければならないのでしょうか❓歯磨きは食べかすを取り除くため!と思われている方が多いかと思います。
しかし、実は食べかすを取るためだけではなく、むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を取り除くことが歯磨きの本来の目的です。
また、見た目や臭いなど周りに不快な思いをさせないためという社会生活におけるエチケットのためでもあります。
では、むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)とは❓❓
●細菌は歯磨きをしないと増殖する
むし歯や歯周病、口臭など、お口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引き起こしています。
お口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きをする人でも1000~2000億個ほど、まったく歯磨きをしない人になると6000億個とも1兆個になるとも言われています。
これらの細菌は、歯を磨かなければお口の中でどんどん増殖していきます。
●細菌の塊『プラーク』は歯をゴシゴシ磨かなければ落とせない
お口の中の細菌たちはお互いに共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息します。 この細菌の塊のことを『プラーク(歯垢)』と呼びます。
プラークは、食べかすが細菌の栄養源となり、食後8時間程度で発生します。
プラークには、お口の中で繁殖したたくさんの種類の細菌が住み着いており、わずか1gの1/1000のプラークに1億個以上の細菌が生息しています。 このたくさんいる菌の中に、むし歯や歯周病の原因になる菌が生息しています。
細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくてもうがいをすれば良いのでは?と思われるかもしれませんよね⁉️
しかしプラークは、水に溶けにくく粘り気があり、歯にしっかりと付着しているため、うがいでは取り除くことができず、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどでなければ、きれいに落とすことができません。
また、プラークは黄白色をしており、見た目だけでは分かりづらく、正しく歯磨きをしないとどんどん溜まっていき、硬い歯石になります。
こうなると歯磨きでは取り除くことが難しくなります。
●歯の汚れや口臭は不潔な印象を与えてしまう
歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。
また、プラーク内の細菌の中には独特な臭いを発生させる菌も多く存在しています。
特に気を付けなければならないのは歯周病菌が発生させる硫黄臭です。硫黄臭とはよく言う卵が腐ったような臭いで、人を最も不快にさせる臭いともいわれています。(口臭はお口の中が原因ではない場合もあります。)
このように、むし歯や歯周病を予防するために最も重要なことは、正しい歯の磨き方によって、むし歯や歯周病の原因となるプラークを毎日こまめにしっかりと落とすことです。
とくだ歯科医院では、歯科衛生士がプラークを取り除く正しい歯の磨き方を丁寧にアドバイスしています。
歯ブラシの選び方や、歯磨きの仕方など分からないことはご遠慮なくお尋ねください☺︎